経歴でプロ野球を楽しむ

経歴

プロ野球は、選手名鑑などで、その選手の経歴を眺めながら、人物像をより詳しく知ることも、楽しむための要素です。日本のプロ野球では、シーズン終了後に、年に1回のドラフト会議が開催され、各チーム概ね5人から10人程度の選手を獲得しています。ドラフト上位の選手の多くは、高校野球、大学野球、社会人野球の各種大会で好成績をおさめるなどの輝かしい経歴を引っさげて、晴れてプロ野球選手への切符を手にします。

アマチュア時代に野球エリートだった選手達が、プロの世界でどれだけの活躍を見せるのかを想像しながら、ついついそちらに目を奪われてしまいがちですが、ドラフト時の評価が、そのままプロの世界に反映されるとは限らないところが、厳しさでもあり、面白さでもあります。各チームの活躍している選手の経歴を見ていくと、すべての選手がエリート街道を走ってきたわけではありません。

学生時代には全くの無名だった選手でも、キラリと光るものがスカウトの目に留まり、プロの指導を受けることで急成長し、名を残す立派なプロ野球選手となった例もあります。また、ドラフト会議で獲得した選手の多くは、即戦力となることを求められますが、昨今では、新たに育成枠というものが設けられ、長期にわたって育てるという目的で選手を獲得することも可能となった背景もあり、決してエリートではなくても、プロ野球選手として大成できるチャンスがあります。